NCMコード

NCMコードとはHSコードを基準に作られたメルコスール内で使われる品目分類番号のことで、「Nomenclature Comum do MERCOSUL」の頭文字をとっています。いわゆるメルコスールで使われるHSコードとも言えます。合計8ケタの番号になります。

6ケタまでは世界共通のHSコードと同じです。こうした域内での関税同盟などを構築しているケースでは、域内で共通の関税分類番号を用いることが多く、ASEANではAHTNコード、EUではCNコードといった例が見られます。関税同盟と同じ性質を持つ協定を域内で結ぶ場合、その域外に対して、関税率を同じにすることと、域内での流通には関税を課さないため、同盟国間で同じコードを用いることで税関行政を効率化することが出来ます。

NCMコードは、メルコスール対外共通関税などに使われており、こうした表から確認することも出来ます。

なお、ブラジルへ輸出する際には、インボイスやパッキングリスト等へNCMコードの記載が必要であり、このNCMコードの不適合があるとブラジル税関で罰金を課せられることがよく知られており、輸出する側が前もって輸入側にNCMコードを確認しておく必要があります。