ドイツはEU加盟国であるため、EU以外の国から物品を入れる場合、EU加盟国にて共通となっている関税率が適用されます。この共通関税率はTARIC(Integrated Tariff of the European Communities)と呼ばれますが、EU加盟国同士の貿易では、基本的に関税は無税となり、EU域外の国との貿易においては全加盟国が同じ税率を適用するという関税同盟の形式をとっています。
また、通関行政の大部分も共通化されているため、例えばフランスで通関したものをドイツへ輸送するということの他、貨物が最初についたEU加盟国がドイツであっても、ドイツで通関を行わずにポーランドで通関を行うということも可能です。