日本企業が海外にある自社工場や拠点で製品を作り、それを日本へ販売のために輸入する形態をアウトインと呼ぶことがあります。こうした表現を使わない企業もありますので、一体何を意味しているのか不明な場合は、確認した方が無難です。
アウトインとは、いわゆる逆輸入のことですが、日本で販売されずに、日本でさらに加工を加えて諸外国へ輸出されたり、加工はせずにそのまま第三国へ輸出されるケースなどもあります。
加工・製造を行う国では、輸出を前提とされる場合、関税や通関面での優遇をはかる制度も国によっては存在し、活用されています。
昨今は、アウトインというよりはアウトアウトと表現されることもある海外拠点間、海外工場間など、日本を抜きにした貿易が活発化しています。特に海外展開を活発化させている日本企業は、量産拠点のメインが海外になっていますので、その生産に使う部材などのやり取りもすべて日本から輸出するのではなく、価格の安い国から送ったり、関税について有利な協定を結んでいる国から送るといったこともなされるようになりつつあります。