EU加盟国は、2013年7月にクロアチアが加盟したことで、現在、28の国になります。
- ベルギー
- ブルガリア
- チェコ
- デンマーク
- ドイツ
- エストニア
- アイルランド
- ギリシャ
- スペイン
- フランス
- クロアチア
- イタリア
- キプロス
- ラトビア
- リトアニア
- ルクセンブルク
- ハンガリー
- マルタ
- オランダ
- オーストリア
- ポーランド
- ポルトガル
- ルーマニア
- スロベニア
- スロバキア
- フィンランド
- スウェーデン
- 英国
加盟国間の貿易については、関税がかかりません。また、EU域外の国に対しては共通の関税率を設定している関税同盟の性質も持ちます。例えば、フランスが日本に対して課しているある物品の関税率は、ドイツもオーストリアもポーランドも同じ関税率を日本に課すことになります。この共通関税率のことを、TARICとも呼びます。
また、関税額や関税の適用に関するルールについてもEU加盟国では統一して運用している為、通関行政についても、統一化されています。例えば、日本からEU圏内に物品を送る場合、フランスで通関しても、ドイツで通関しても、一旦EU加盟国で通関すれば、域内で物品は自由に動かすことができるようになります。
ただし、各国の国内法も存在しているため、たとえば関税法違反に対する罰則は各国で異なる等、課題も残ります。また、実際のところ、通関行政が同じといっても、「通関のしやすさ」が異なっていたり、ある物品に対する判断(関税を決める上での関税分類番号の決定、HSコードに相当するCNコードの特定など)が国によって異なる結果になることは珍しくありません。