CNはCombined Nomenclatureの略で、EU内で使われる合同関税品目分類表を意味しています。これは他国でいうところのHSコードに相当し、EU加盟国はこの共通のCNコードを使って、物品が何かを特定し、関税率の決定等に使っています。EUの共通関税のことをTARICと呼ぶため、CNコードは別名、TARICコードと呼ばれることもあります。
HSコードは6ケタまでは世界共通で、それ以降は各国事情にあわせてつけることができるため、合計9桁の国もあれば、10桁もあります。EUで用いるこのCNコードは、HSコードの共通6ケタに下位2ケタを足し、合計8ケタの番号で運用されています。
CNコードは下記の欧州議会のサイトから、EU共通関税率を調べる際に確認できます。日本のHSコードとも6ケタまでは同じである為、Goods codeと記載されている部分に途中までHSコードの番号を打ち込んで検索すると、CNコードが設定されている品目については、最後の桁数まで表示されます。
なお、EU諸国内に物品を入れる際に、関税を確定させたり等のために事前にHSコードを当局に照会して特定してもらう「事前教示制度」がありますが、EUの場合、加盟国のどこか一つで公式に回答をもらえれば、他のEU諸国で通関する場合にもその事前判断が尊重されることになっています。
EUの統合関税率(TARIC)、CNコードの検索(欧州議会公式サイト)