日本では従価税方式のものですが、季節によって関税率そのものが変わるタイプの関税です。具体的には日付が指定されており、いつからいつまでは関税率が何十%といった課税方式がとられています。
季節によって国内の流通量が違うような農産物で、かつ国内の業者を保護する必要がある場合、国内が品薄になる時期だけ、低関税率にし、国内に品物が多く出だす時期に高関税率にすることで、生産者保護と消費者保護を同時に行おうとするものです。
但し、日付は法令で定める為、天候的な理由でも流通量が変わる物品の場合、税率に大きな差があると、市場の流通量とかけ離れてしまう可能性もありえます。
例えば、日本ではバナナ(生鮮品)の関税率を見ると、毎年4月1日から同年9月30日までは20%の関税率(MFN税率)、毎年10月1日から翌年3月31日までに輸入されるものは25%の関税率(MFN税率)となっています。