taxとvatの違い

Taxとはさまざまな税金を総称する大分類としての「税」を意味する言葉であり、VATは、Value Added Taxの頭文字をとったもので、税のうち間接税に分類される税金の一つです。日本の消費税もこのVATのくくられる税の種類です。つまり、VATはTaxの一部です。

海外等の表記や表示で、VATとTAXが使い分けられているような場合にはそれらが何を意味するのか確認の必要があります。TAXがまったくかからないという表現であれば、通常は、VATも含めて、諸税一切がかからないと解釈できます。一方、VATだけ免税ということであれば、このVAT以外の諸税についてはかかる可能性があるということです。

税金の種類とその率は国によってまちまちですが、その国で購入したことで直ちに発生するものと、製造した者にかかるもの、国境を越えるときにかかる関税のような類のもの、何らかの利益を出した時に支払うもの、事業活動・消費活動によって課せられるもの、特定の品目だけにかける税等、国により制度が異なる為、何かの税が安かったとしても別の税金が高い、ということもあります。

旅行等で購入したものを運んだり、貿易などで物品を送ったり受け取ったりするような場合には、関税がかかる品目があり、これとは別に、その国に入る段階でVATを課せられることが一般的です。輸入時のコストはこうした諸税を合算してはじめて明確になります。

Taxがいくら、と言われたような場合はどの税金がいくらなのかわからないと輸入時の総コストはわかりません。VATもTaxの一種ですが、これ以外にも国によっては輸入品や国内流通品にかける税金は種類がありますので、VATだけでも物品の総額(輸入にかかるコスト)というのは正確にはわかりません。