貿易用語でのRTAとは

RTAはRegional Trade Agreementの略称で、地域間貿易協定、もしくは地域貿易協定とも呼ばれます。WTO(世界貿易機関)が用いている用語で、国家間、地域間で結ばれる貿易に関するすべての協定を含む考え方で、自由貿易協定(FTA)、経済連携協定(EPA)、特恵貿易協定(PTA)、関税同盟(CU)などをはじめとする協定・条約を総称すると、RTAとなります。

現在のところ、交渉中のものを含め583以上の貿易協定が存在し、WTOが把握している発効済みの貿易協定は377になります。

従来、関税の低減など貿易の自由化を進める交渉やGATTやWTOといった加盟国全体を巻き込む形で行われていましたが、参加国の利害対立が鮮明となり、具体的な品目ごとの関税率低減について、すべての参加国で合意を得ることが難しくなりました。

こうしてWTOというような大きな場ではなく、利害の一致を試みようとする二国間や多国間で貿易協定が活発に締結されるようになったという背景があります。