貿易の支払条件にCODと書かれている場合

CODはCash On Deliveryの頭文字をとった略語のひとつで、日本語の代金引換、代引に相当する用語です。法人同士の取引であるBtoBが主体の製造業では、あまり代金引換を貿易で使うことはありませんが、これは代引対応が可能な輸送業者や地域が限られていることとも関係あります。

また、貿易で代金引換にして代金が回収できなかったりした場合(受取人がいなかったり、支払いを拒否した場合)、高額な輸送運賃だけ売り手が負担することになり、丸損です。

このため、貿易では一般的にL/Cと呼ばれる決済方法が使われます。個人同士の取引であるCtoCやBtoCの一部ではペイパルなどの決済代行業者のサービスを利用したり、BtoCではクレジットカードを使うことが多いですが、海外へ販売するBtoBで金額の比較的はるものについてはL/Cによる決済が双方にとって対等で無難といえます。

なお、この制度を使って海外企業と取引したい場合は、輸送費の負担や手数料をどちらが負担するのかよくよく確認しておく必要があります。こちらが売り手の場合は、日本国内の代金引換とは条件や費用等もまったく違いますので、輸送業者の扱っている代金引換サービスの詳細についても調べておくことが必要です。